食品流通を取り巻く環境変化とDXの取り組み

昨年末プライベートセミナーを開催して、どこかのタイミングで記事にしたいと思いつつ半年も過ぎてしまいました。
先月、総務省の委員会でもご一緒させて頂いている花王の澤田会長のセミナー「ESG経営をリードする花王の技術革新」を拝聴しまして、大変ためになる素晴らしい内容で「あー、感動した!」と満足していたのですが、いかんいかん。自分が聴いて感動しているだけじゃ世の中に何も伝わらない。せっかくテーマも重なる部分もありましたし、今の自分の立場からも情報発信しなければと思い新たにしたところです。

社会の変化のキーワード

見ていただくとお分かりのとおり、持続可能な社会を考えなければならない、この10年でそういうキーワードに変わりました。今の若い方にとってはもはやエシカルが当たり前のようになっています。
澤田会長のメッセージも「人は自然の恵みで生きている、壊してはいけない」というお話でした。本当にその通りですね。

食品流通を取り巻く環境変化

2030年のSDGs、2050年のカーボンニュートラル、2100年の人口減少社会。これらは中長期的に避けられない環境変化であり、具体的な取り組みが待った無しです。
普段の仕事ではまだ意識しないし関係ないという方も結構多く自分事として捉えるのはなかなか難しいかも知れませんが、実はそれ、時代遅れの企業になりつつある兆候かも知れません!
世界や日本でリードしている企業はESG経営はもはや当たり前、若い方のみならず投資家からの要求にもなっています。それなのに担当者は意識しない、具体的なアクションが紐づかない・・・やばいかもですよ。


DXこそ社会的責任から発想を

このような大きな変化の時代に取り残されないため、ではなく前向きに全社視点でイノベーションを起こす取り組み、それがDXだと考えています。
ただAIを使って短期的なコスト削減だけを目指しても「余剰人員はどうするんだ?」という話に必ずなりますし、それでは「AIで新規事業だ!」という話も本当に多いのですが・・・目的と手段が逆転している・・・
DXは、様々な矛盾や対立がある中で、全社視点で取り組み社会的責任も果たすというもの、ESG経営と同じかも知れませんね。


当社は、このような時代背景をおさえながら個別最適にならないような取り組みを大事にしています。
個々のプロジェクトの話はまた次回以降で書いていければと思っています。