【世界は女性とデジタルが救う】4.やっぱり女性とデジタルが世界を救う!

前回、「リモートが働き方の中心になれば、子育てと就労は両立出来るし、移動が減ってCO2の排出が抑制され、次の世代にきれいな地球を渡すことも出来る」、と書きました。

我々は、コロナの間、リモートワークがそれなりに機能することを経験しました。

一方で、多くの失業者が生まれ、孤独による自殺者が増えるなど、深刻な弊害もありました。

でも、我々の最優先は地球を守ること、移動を減らすことで地球が救われるのなら、簡単に諦めるべきではない。

どうしたら弊害を解消出来るのか、真剣に議論し、みんなで知恵を絞るべきだと、本当に思います。

例えば…

「大企業はテレワーク出来たけど、中小企業は出来ていない」のはなぜ?

「若い人はテレワークを継続して欲しいのに、中堅社員はそうでもない」のはどうして?

さらにアイデアを出し合えば、リモートはオフィスワークを超えて、いろいろなことに適用出来る。

「茶の間がコールセンター」は当たり前、工事現場も農業機械も自宅でリモート運転?

機器のメンテナンスから手術まで、熟練の技がリモート操作で!!

おばあちゃんの知恵も大活躍、家事手伝いもリモートで?!

などなど…。

つい先日、2023年の新生児が過去最少の約76万人、結婚は90年ぶりに50万組を割り込み、結婚したくない割合が1/4、との衝撃の報道がありました。

(NHK 2/27)

理由の一つには、物価や住宅の高騰による経済的な不安があげられているようです。

もし、リモートでオフィスが減り、人口が地方に分散されれば住宅費は下がるし、地方も活性化する?

その上、デジタルで生産性が向上し、給与が上がれば?

議論が広がれば、明るい未来を描く一歩になるかもしれません。

先日、政府が「デジタルノマド」なる人たちを誘致する方向との報道がありました。

「近年はパソコン1つで国境にとらわれずに働く人が急増しています。新たな在留資格は、そうした優秀な人材を日本に呼び込み、日本経済と企業活動に刺激を与える狙いがあります。」(2月14日JBPress)

私は、円安の最大の弊害は(もちろん物価もありますが)、「海外の人材が日本企業で働かなくなること、また、日本の人材の海外流出を加速させること」だと思います。

せっかく誘致したデジタルノマドも、物価の安い日本に滞在し、リモートで給与の高い海外企業のために働く。

日本がすべきなのはこの逆、「海外のデジタルノマドにいかに日本企業で働いてもらうか」です。

極端な円安は「人材」を奪います。

これは、日銀の「景気対策」を遥かに超えた「日本の未来の問題」だと思います。

このブログの初回、「人口が減少している日本で、今と同等以上の経済を維持するためには;

日本人じゃない誰かに助けてもらう
働いていない誰かに助けてもらう
人間以外の何かに助けてもらう

ぐらいしかないかも」と、書きました。

「人間以外の何か」は、デジタルです。

「働いていない誰か」は、子供も欲しいけど働きたい女性たち。

でも、リモートが進んで、女性の就労率が上がっても、出生率が回復するまでの間、労働人口を補完し、経済を支えなくてはなりません。

だとすると「日本人じゃない誰か」がもうひとつの鍵。

それは、デジタルノマドを含む海外からのリモートワークです。

じゃあ、その海外って「どこ?」

世界の出生率のトップ10はすべてアフリカ、1位はニジェールで驚異の6.81。

人口の増えている国じゃないと、人口が減っている国は支えられません。

つまり、「どこ?」はアフリカ。

それも、インドみたいな「従来型の超巨大センター」で、大規模通勤をもう一つ作ることはあり得ない。

自宅や近所から国境を越えたリモートワークをしてもらう。

これは同時に、アフリカに富をもたらし、結果として人口の約30%と言われる飢餓の減少にも繋がるかもしれません。

もちろんカントリーリスク、デジタル環境など、簡単ではありません。

でも、時間をかけてでも、チャレンジする価値はあるはずです。

各種のSDGs関連のレポートは、女性の方が男性よりも環境に対する意識が高く、これまでの男性主導のサスティナビリティ議論を変え、女性の積極的参画がキーだと言っています。

「人口が減っている」のも「女性の就労率に課題がある」のも日本だけではありません。

ほぼすべての先進国が、同様の課題を抱えていて、その真ん中には女性がいます。

もし仮に、リモートワークで仕事と子育てを両立することが出来たら?
人口が分散し地方の活性化にもつながるとしたら?
海外からのリモートワークで、人口減少の補完が出来たら?
移動が抑えられ地球がきれいになるとしたら?

そうなるために何をすべきか。

出張と対面大好きの「おじさんたち」だけに任せていたら、地球は滅びます。

これらの議論には、これまで以上に女性の参画が不可欠になる、まさに地球を救う鍵は女性とデジタルだと、私は思います。

第1回:【世界は女性とデジタルが救う】1. 日本ってどんな国?(IT投資と給与)

第2回:【世界は女性とデジタルが救う】2. 女性こそ救世主!!

第3回:【世界は女性とデジタルが救う】3. 地球は子孫からの借りもの!